インビザラインの部分矯正が終わった後に最も大切なのは、「歯並びは治療が終わった瞬間に完全固定されるわけではない」という点です。
歯は矯正中に骨の中を少しずつ移動していますが、動いたあと周囲の骨や歯根膜(歯を支える組織)が安定するまでには時間がかかります。そのため、見た目がきれいになっても、その後の過ごし方によっては数か月〜数年かけて少しずつ後戻りすることがあります。
部分矯正は動かす範囲が狭い反面、「前歯だけを整えた」「軽度のガタつきを改善した」というケースも多く、わずかな後戻りでも鏡で見たときに気づきやすい特徴があります。
インビザライン部分矯正後の後戻り予防は「歯を動かした後の新しい位置を、体に覚えさせる期間を大切にすること」です。見た目がきれいになった時点では、歯の周りの骨や組織はまだ完全には固まっていません。
そのため、矯正終了後しばらくは歯が元の位置へ戻ろうとする力が働きます。
後戻り予防の為に特に大切なのは次の5つです。
① リテーナーをサボらない
これは一番重要です。矯正後に後戻りする原因として最も多いのが、リテーナー(保定装置)の装着不足です。最初は「ほぼ1日中」、その後「夜だけ」になる人もいますが、必ず歯科医師の指示に従うことが大切です。
「1〜2日くらいなら平気」と思って外し続けると、意外とすぐ歯が動くことがあります。
特にこんな変化は注意です。
・リテーナーが入りにくい
・前よりきつく感じる
・外した後に歯が押される感じがする
これは歯が少し動き始めているサインのことがあります。
② 舌で前歯を押さない
無意識にやっている人が結構います。
例えば、
・飲み込む時に舌が前に出る
・気づくと舌が前歯の裏にある
・口がポカンと開いている
舌は小さい力でも1日中当たり続けると、歯を少しずつ動かします。
理想的な舌の位置は「上あごに軽くついている状態」です。
③ 口呼吸を減らす
普段から口が開いていると、唇や舌のバランスが変わって歯並びへ影響することがあります。
チェック例:
・朝起きると口が乾く
・寝ている時に口が開いていると言われる
・鼻づまりが多い
こういう場合は意識して鼻呼吸を増やすことも大切です。
④ 歯ぎしり・食いしばりを放置しない
強い力が繰り返しかかると、歯並びや噛み合わせへ影響することがあります。
こんなサインがあります。
・朝、顎がだるい
・肩こりが強い
・歯がしみる
必要なら歯科で相談すると対策できることがあります。
⑤ 定期検診へ行く
後戻りは突然起こるというより、「少しずつ気づかないうちに起こる」ことが多いです。
少しズレた段階なら修正しやすいですが、大きく動いてからだと再治療が必要になることもあります。
一言でいうと、
「矯正が終わり=ゴールではなく、リテーナーを使って歯並びを安定させる期間までが治療」
これが一番大事なポイントです。
部分矯正は前歯の変化が目立ちやすいので、1〜2mm程度の小さな後戻りでも自分で気づきやすいことがあります。
最初の1年くらいは特に丁寧に管理すると、その後かなり安定しやすくなります。
当院ではマウスピース矯正(部分矯正)の無料のカウンセリングをおこなっています。
矯正後、後戻りしてしまった方も部分矯正
が可能かどうかご相談いただくことも出来ます。
お気軽にご相談ください。
歯科衛生士 O
