- マウスピース部分矯正の定義
マウスピース部分矯正とは、
歯列全体ではなく、特定の歯または歯群のみを移動させる矯正治療です。
主に対象となる部位
- 上下前歯(犬歯〜犬歯)
- 軽度の叢生(ガタつき)
- 軽度の空隙歯列(すきっ歯)
※奥歯の大きな移動や、骨格性不正咬合は対象外となることが多いです。
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- マウスピース部分矯正で行えること・行えないこと
行えること
- 歯の傾斜改善
- 軽度の回転
- 歯列の見た目調整
- 審美目的の位置修正
行えない/不向きなこと
- 大きな歯の移動量
- 抜歯を伴う症例
- 骨格性の出っ歯・受け口
- 咬合高径の大幅な変更
👉 「見た目は動かせそう」でも、医療的に不可の場合があります。
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- 治療前に必ず行う診査・診断項目
マウスピース部分矯正を開始する前には、
以下の確認が必須です。
- レントゲン(歯根長・歯槽骨量)
- 歯周組織の健康状態
- 現在の咬合関係
- 顎関節症の有無
- 歯根の傾斜方向
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- 装着時間と自己管理について
マウスピース部分矯正は、
患者自身の管理が治療結果に直結します。
基本装着時間
- 1日22時間が必須
装着不足によるリスク
- 計画通り歯が動かない
- マウスピース不適合
- 治療期間の延長
- 予測外の歯牙移動
「部分だから短時間でいい」という考えは誤りです。
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5.治療中に起こり得る反応
一時的に起こる可能性があるもの
- 歯の浮いた感じ
- 圧痛
- 咀嚼時の違和感
- 顎周囲の疲労感
などがあります。
万が一強い痛み・持続する痛みがある場合は
早めの受診をおすすめします。
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6.治療終了後(保定)の重要性
マウスピース部分矯正後は、
必ず保定(リテーナー)が必要です。
理由
- 動かした歯は元の位置に戻ろうとする
- 周囲組織が安定するまで時間がかかる
保定を怠ると、
「短期間で後戻り」する可能性があります。
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- マウスピース部分矯正は“簡易治療”ではない
名称に「部分」とついていますが、
マウスピース部分矯正は
歯・骨・筋肉に作用する医療行為です。
- 適応症の見極め
- 治療計画の妥当性
- 患者側の理解と管理
これらが揃って初めて、
安全かつ効果的に成立します。
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まとめ
マウスピース部分矯正は、
✔ 適切な診断
✔ 正しい使用
✔ 十分な理解
これらを前提とし正しい指導の元
行うことが大切です!
「手軽」「前歯だけ」「短期間」
という言葉だけで判断せず、
医療としての前提条件を理解した上で選択することも重要です。
受付.N
