後戻り防止用マウスピースをご存知ですか?|スマイルデンタルクリニック|愛知県豊橋市の歯医者

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後戻り防止用マウスピースをご存知ですか?

マウスピース部分矯正が終了したあと、「これでもう治療は終わり」と思われる方も多いかもしれません。しかし、矯正後のきれいな歯並びを維持するためには、後戻り防止用のマウスピースを装着することがとても重要です。この装置は一般的に「リテーナー(保定装置)」と呼ばれています。

 

リテーナーは、矯正中に使用していたマウスピースと形は似ていますが、歯を動かす力はありません。矯正によって動いた歯を、現在の正しい位置に固定し、元の位置へ戻らないように保つ役割をします。

 

矯正治療で歯を動かしても、歯ぐきや骨、歯を支える周囲の組織が安定するまでには時間がかかります。特に矯正直後は歯が不安定な状態のため、リテーナーを使わずに過ごしてしまうと、「後戻り」といって、歯並びが少しずつ矯正前の状態に近づいてしまうことがあります。そのため、保定期間は矯正治療の仕上げとして非常に重要な期間なのです。

 

装着期間の目安として、矯正終了後から約2年間は、110時間の装着が必要とされています。この時期は後戻りのリスクが最も高く、特に前歯の部分矯正では、動かした距離が短くても歯が戻りやすいため、しっかりとした装着が欠かせません。

 

2年以降も、できるだけ長期間リテーナーを使い続けることが推奨されます。歯は年齢を重ねることや歯周病などの影響で、少しずつ動く性質があります。そのため、医師によっては「可能であれば一生使うと安心」と説明することもあります。長期使用は、きれいな歯並びを守るために理にかなった方法といえるでしょう。

 

後戻りを防げるかどうかは、どれだけ真面目にリテーナーを使用できるかで大きく変わります。せっかく時間と労力をかけて整えた歯並びを維持するためにも、リテーナーの重要性を理解し、継続して使用することが大切です。

 

歯科衛生士.H