「アレっ? 最近、鏡で前歯を見るとなんだか並びが乱れてきた気がする。」 と感じることはありませんか?
年齢を重ねてから前歯の歯並びがガタガタになってくるのは珍しくはないことなのです。
大きく分けて 加齢による変化・歯周病・かみ合わせの悪化 が主な原因となります。
原因と治療法を以下にわかりやすくまとめてみました。
■ 原因
① 歯周病(最も多い原因)
- 歯を支えている骨(歯槽骨)が溶ける • 歯がぐらつき始め、特に前歯が前後・左右に倒れやすくなる • 歳をとってから歯並びが急に乱れた場合、まず疑われる
サイン
・歯ぐきの腫れ
・出血しやすい
・口臭
・歯がしみる
・前歯がうっすら前に倒れる/隙間ができる
② 加齢による噛み合わせの変化
- 長年の噛み癖や奥歯のすり減りで前歯に負担が集中 • 下の歯が前に押し出されてガタつきやすくなる
③ 歯の喪失・詰め物や被せ物の変化
- 奥歯が抜けたり、古い被せ物がズレたりすると噛み合わせが狂い • 前歯が押されて並びが崩れる
④ 舌・唇の癖
(舌で前歯を押す癖、片側噛みなど)
長年の癖が蓄積して歯の移動につながる
■ 治療方法
治療は「原因」+「歯の状態」によって異なります。
① 歯周病の治療(最優先)
歯並び矯正の前に必ず行う必要があります。 • 歯石取り、歯周病治療 • 噛み合わせの調整 • 中等度以上なら歯周外科治療が必要なことも
※これをしないと、矯正してもまた歯が動いてしまいます。
② 大人の矯正(現在は一般的)
前歯のガタつきのみなら 部分矯正 が可能な場合も。
矯正の種類 • マウスピース矯正(インビザライン等) • ワイヤー矯正 • 軽度なら期間は 3〜12か月程度のことが多い
※歯周病がある場合は慎重な管理が必要
③ 補綴治療(被せ物で並びを整える)
- 歯がすでに大きくぐらついている • 歯の形や色も同時に整えたい場合に、セラミックなどを使う方法。
※歯の保存状態によるため専門家判断が必須。
④ 抜歯+矯正 or ブリッジ/インプラント
歯周病で歯を保存できない場合に検討される。
■ まず何をすべき?
→ 歯科医院で「歯周病の進行度」「骨の減り具合」をチェック
レントゲンや歯周ポケット検査により原因がほぼ確定します。
前歯が急にガタついてきたなら 歯周病が進行しているサイン のことが多いので、早めの受診がおすすめです。
定期検診で歯周病の状態を確認しましょう。
当院ではマウスピース矯正(部分矯正)に関する無料のカウンセリングも行っていますので
気になっている方は一度カウンセリングを受けてみてはいかがでしょう
どうぞお気軽にご相談ください
歯科衛生士 O
