「部分矯正」という言葉を聞くと、
“前歯だけ動かす矯正”“見た目を整えるだけ”というイメージを持つ方が多いと思います。
確かに、部分矯正は前歯の歯並びを整えるケースが多いのですが、
実はそれだけではありません。
部分矯正には、目的や範囲に合わせたさまざまな活用方法があります。
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■ 部分矯正とは?
部分矯正とは、歯全体ではなく一部の歯並びを整える矯正方法のことです。
一般的には6本〜8本程度の歯を動かし、見た目や噛み合わせを改善します。
「短期間で終わる」「費用を抑えられる」といったメリットから、
最近では大人の方にも人気が高まっています。
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■ 前歯だけじゃない!部分矯正が活かせるケース
実は、部分矯正が活躍するのは“前歯のガタつき”だけではありません。
① 奥歯の位置を少しだけ整えたいとき
奥歯の傾きやねじれを直すことで、
噛み合わせの安定や歯への負担軽減につながるケースもあります。
全体矯正までは必要ないけれど、部分的に調整したい場合に有効です。
② インプラントや被せ物の前処置として
抜歯や被せ物治療を行う前に、
隣の歯の傾きを部分的に直す「プレ矯正」という使い方もあります。
これにより、被せ物やインプラントがより自然に入り、長持ちしやすくなります。
③ 歯ぐきのラインを整える目的で
歯が重なっていたり、傾いていると、歯ぐきのラインも不揃いになります。
部分矯正で歯を整えることで、笑った時の見た目が格段にきれいになります。
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■ 全体矯正と部分矯正、どう選べばいいの?
全体矯正は、歯並び・噛み合わせを総合的に治す治療。
一方、部分矯正は「限られた範囲を目的に合わせて整える治療」です。
つまり、「どこを、どんなふうに直したいか」で選び方が変わります。
・見た目を整えたい → 部分矯正
・噛み合わせや顎のズレも改善したい → 全体矯正
まずは、どんな歯並びの悩みを改善したいかをはっきりさせることが大切です。
そのうえで、歯科医師が歯の状態を見ながら、
部分矯正で可能か、全体矯正が必要かを判断していきます。
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■ 部分矯正の選択肢もいろいろ
最近では、ワイヤー矯正だけでなく
マウスピース矯正(インビザライン)でも部分矯正が可能です。
透明で目立ちにくく、取り外しもできるため、
お仕事中でも気づかれにくいのが人気の理由です。
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■ あなたに合う矯正を見つけよう
部分矯正=前歯だけ、というイメージを持たれがちですが、
実はもっと幅広く、治療の応用範囲は広いです。
✔ 前歯の見た目をきれいにしたい
✔ 奥歯の傾きを整えたい
✔ 被せ物の前に少しだけ歯を動かしたい
そんなときには、部分矯正がぴったりかもしれません。
まずはお気軽にご相談ください。
あなたの歯並びにとって「最適な矯正方法」を一緒に見つけていきましょう。

スタッフ.N