矯正治療というと、昼間に装置をつけて歯を動かしていくイメージが強いですよね。
「寝ている間は関係ないんじゃない?」と思う方も多いかもしれません。
でも実は、 睡眠中の習慣や環境が、部分矯正の結果に大きく影響している のをご存じでしょうか?あまり知られていない「部分矯正と睡眠の関係」についてお伝えします。
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- 歯ぎしり・食いしばりが歯の動きを邪魔する
睡眠中に多くの人が無意識に行っているのが「歯ぎしり」や「食いしばり」です。
矯正中の歯は、ワイヤーやマウスピースの力で“動かされやすい”状態になっています。
その状態で強い力が繰り返しかかると:
- 歯が計画と違う方向に動いてしまう
- 装置さが外れたり壊れたりしやすくなる
- 治療が予定より長引く
といった問題が起こりやすくなります。
特に部分矯正は「前歯だけ」「見える部分だけ」など限られた範囲を動かすため、力の影響を受けやすいのです。
ですが、逆にべろや頬の力を排除できるので、非常に有利になってきます。
- 寝るときの姿勢が歯並びに影響?
意外と見落とされがちなのが「睡眠時の姿勢」です。
例えば…
- 片側を下にして横向きで寝る
- うつ伏せで顔を強く枕に押し付ける
こうした寝方は、あごや前歯に外から圧力をかけることになり、矯正中の歯の動きを乱す原因になることがあります。
部分矯正では動かす歯の数が少ない分、こうした小さな力の影響が目に見えやすいのです。
対策:
- 仰向け寝を心がける
- 高さや硬さの合わない枕を使わない
- 抱き枕などを利用して寝姿勢を安定させる
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- 睡眠の質と骨の代謝
歯が動く仕組みは「骨のリモデリング(新しい骨の生成と吸収)」によるものです。
これはホルモンの働きや体内リズムに大きく関わっており、深い睡眠がとれていないと骨代謝のバランスが崩れ、歯の動きがスムーズでなくなることがあります。
つまり、 睡眠不足は矯正治療のスピードや安定性に影響する 可能性があるのです。
対策:
- 寝る前のスマホやカフェインを控える
- 決まった時間に就寝・起床する習慣をつける
- 適度な運動で深い睡眠を促す
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- 部分矯正と睡眠のまとめ
部分矯正は「短期間で気になるところだけ整えられる」というメリットがありますが、だからこそ外的な要因に影響を受けやすい治療でもあります。
特に睡眠中は、
- 歯ぎしり・食いしばり
- 寝姿勢による圧力
- 睡眠の質による骨代謝への影響
この3つが結果に直結する大事なポイントです。
「装置をつけていない時間だから関係ない」ではなく、 眠っている時間こそ、部分矯正を成功させるカギ だと考えてみてください。
🦷 部分矯正を始めようと思っている方も、すでに治療中の方も、ぜひ今日から「寝ている時間の過ごし方」に目を向けてみてくださいね。
スタッフ.N