矯正治療で歯並びを整えたあと、「後戻り」と
いう現象が起こることがあります。
せっかくきれいになった歯並びが少しずつ
元に戻ることを指し、特に部分矯正(前歯だけ
動かした場合など)では起こりやすいため、
後戻り防止のための保定(リテーナー管理)が
非常に重要です。
- 後戻りとは?
矯正で動かした歯は、元の位置に戻ろうと
する力があります。その理由は主に以下の
通りです。
①歯根膜の性質
歯は歯根膜というクッションのような組織で
支えられています。矯正で歯を動かすと、
この歯根膜や周囲の組織が変化し、
元の位置に戻ろうとする力が働きます。
②筋肉や軟組織の影響
舌や唇、頬の筋肉の力が歯を押す方向に
かかると、後戻りしやすくなります。
③噛み合わせの力
日常の咀嚼や歯ぎしりなどの力で歯が微妙に
動くこともあります。
④生活習慣や加齢による変化
舌癖、爪噛み、口呼吸などの習慣や年齢による
顎や歯列の変化も影響します。
つまり、矯正治療が終わった後も、歯並びを維持するためには「保定(リテーナーでの維持)」が必要になります。
2.日常で気をつけること
- 外すときはケースに収納
紛失防止のため、必ず専用ケースに
入れましょう。
- 毎日やさしく洗う
熱湯は避け、専用洗浄剤や歯ブラシで
やさしく洗います。
- 舌や唇のクセを改善
舌で押す、爪を噛む、口呼吸などの習慣は
後戻りの原因になります。
- 予備リテーナーを用意
紛失や破損に備えて、予備を準備しておくと
安心です。
- 違和感を感じたら早めに相談
浮く・きつい・隙間が出たなどの異常を
感じたら、すぐ受診しましょう。
3.まとめ
- リテーナーを正しく使い続けることが最重要
- 清掃・口腔衛生を徹底する
- 舌癖・爪噛みなどの習慣を改善する
- トラブルは早めに対応する
- 定期受診で異常を早期発見する
矯正は終わったらゴールではなく、ここからが
歯並びを守る本番になります!
リテーナーを正しく装着し、日常管理を
しっかり行いましょう✨️
受付スタッフT