インビザライン(Invisalign)には「全体矯正」と「部分矯正」の2つのアプローチがあります。
それぞれ目的・治療範囲・期間・費用などに違いがあります。
どちらが適しているかは自己判断は難しいので、必ず歯科矯正専門医のカウンセリングを受けるようにしましょう。
「部分矯正で済ませたい」と希望しても、
診断の結果、全体矯正が必要と言われることも多いのです。
🔹 インビザライン全体矯正(全顎矯正)
概要:
上下すべての歯列を対象にして、咬み合わせや見た目を根本から整える矯正。
特徴:
- 対象範囲: 上下の歯全体(奥歯を含む)
- 治療目的: 噛み合わせの改善、歯列全体の審美性と機能性の向上
- 適応症例: 中〜重度の歯列不正(出っ歯、受け口、開咬、ガタガタの歯並び など)
- 治療期間: 約1.5〜3年(個人差あり)
- 費用相場: 80〜120万円程度
メリット:
- 噛み合わせも含めて総合的に改善できる
- 後戻りのリスクが少ない
- 長期的に安定した結果が得られる
デメリット:
- 治療期間が長く、費用も高くなる
- 歯を大きく動かすため負担がかかることもある
🔸 インビザライン部分矯正(部分的矯正)
概要:
前歯など特定の歯だけを対象にして軽度の歯並びの乱れを整える。
特徴:
- 対象範囲: 前歯数本(上下どちらか、または両方)
- 治療目的: 見た目の改善が主、噛み合わせの調整は行わない
- 適応症例: 軽度のガタつき、前歯のねじれ・すき間 など
- 治療期間: 数ヶ月〜1年未満が多い
- 費用相場: 20〜60万円程度(医院により異なる)
メリット:
- 比較的短期間で終わる
- 費用が抑えられる
- 見た目の改善を手軽にできる
デメリット:
- 噛み合わせの問題は解決できない
- 後戻りしやすい(保定が重要)
- 適応できる症例が限られる
希望や悩みによって適した方法が変わりますので歯科医院での精密検査と相談が重要になります。
当院では症例写真のビフォーアフターや具体的な治療プランの流れについてご紹介できます。気になる方は一度矯正相談にいらしてみませんか?
歯科衛生士 O