部分矯正に特化したマウスピース矯正「インビザラインGO」は、軽度の歯並びの乱れに対応している治療法です。「治療を始める前にメリットやデメリットも知っておきたい」という方も多いでしょう。
前回は、インビザラインGOの特徴や適応症例についてお話ししました。
今回はインビザラインGOのメリット・デメリットについて詳しくお伝えします。
インビザラインGOでの矯正治療を検討されている方は、メリットとデメリットも把握しておきましょう。
目次
■マウスピース型矯正装置「インビザラインGO」のメリット
まずはインビザラインGOのメリットを4つ紹介します。
◎インビザラインに比べて費用を抑えられる
インビザラインGOは前歯と小臼歯を対象とした部分矯正であるため、全体の歯並びを調整する一般的なインビザラインを用いた矯正治療に比べて、費用を抑えられる傾向があります。
軽度の歯並びの乱れで、全体の矯正治療が必要でない場合は、インビザラインGOを選択するとリーズナブルに治療を進めることができる場合があります。
◎全体矯正に比べて短期間で治療が可能
インビザラインGOは使用できるマウスピースは20枚までです。そのため半年~1年程度で治療が完了します。
全体矯正であれば3年程度の治療期間が必要ですが、インビザラインGOであれば治療期間が短く済むでしょう。
◎周りから矯正をしていることを気づかれにくい
部分矯正はインビザラインGOのようなマウスピース矯正のほかにも、ワイヤー矯正でも対応可能です。しかし、ワイヤー矯正の場合、矯正装置が目立ちやすいため、なかなか治療に踏み込めないとお悩みの方も少なくありません。
一方でインビザラインGOは、使用するマウスピースが透明のため、審美面での不安を軽減できます。矯正治療期間中の見た目を気にされる方にとっては、取り組みやすい治療法でしょう。
◎ワイヤー矯正に比べて違和感や痛みが少ない
インビザラインGOでは、厚さ約0.5mmと薄いマウスピースを使用しており、装着時の違和感が少ないのが特長です。矯正の力も少しずつ加わるため、痛みも少ないといわれています。
ワイヤー矯正の場合は、歯の表面に矯正装置を接着するため、慣れるまでは違和感が強く、不快に感じる方もいます。唇や頬の粘膜に矯正装置が当たるため、口内炎が発生することも珍しくありません。
違和感や痛みを抑えた部分矯正を希望されるのであれば、インビザラインGOはメリットの多い治療法です。
■マウスピース型矯正装置「インビザラインGO」のデメリット
インビザラインGOのデメリットも確認したうえで、納得して矯正治療を受けましょう。
◎適応症例が限られている
インビザラインGOは前歯と小臼歯を対象としているため、奥歯(大臼歯)は動かすことができません。
そのため、全体の噛み合わせの調整や、奥歯まで動かすような症例では対応できないというデメリットがあります。
インビザラインGOによる矯正治療をご希望の場合は、まずは治療が可能かどうかを歯科医院で相談したほうがよいでしょう。
◎装着時間を守る必要がある
インビザラインGOはマウスピースを1日20~22時間以上装着する必要があります。装着時間を守らなければ十分な矯正力が歯に加わらないため、計画通りに歯を動かすことができません。
マウスピースの装着時間を確保しにくい方は、固定式で常に矯正力がかかるワイヤー矯正のほうが計画に沿って治療を進めやすいでしょう。
※歯科医院によってはワイヤー矯正に
対応していない場合もあります。
◎装置を紛失する恐れがある
インビザラインGOは装置の着脱が可能で便利ですが、紛失の恐れがあるため注意が必要です。マウスピースを外した際は、紛失したり誤って捨ててしまったりしないよう専用のケースに入れて保管する習慣をつけましょう。
【インビザラインGOに対応している歯科医院は限られている】
インビザラインGOは費用を抑えて短期間で治療ができるため魅力的ですが、取り扱いのない歯科医院も多くあります。
全体矯正である一般的なインビザラインでの矯正にしか対応していない歯科医院だと、インビザラインGOの適応症例であっても、インビザラインでの対応になってしまうことも。
当院はインビザラインGOに対応しています。インビザラインGOでの治療を希望される方はお気軽にご相談ください。